『ベルセルク』だけじゃない!ソウルシリーズの『マジック:ザ・ギャザリング』リスペクト具合をご覧あれ

ゲーム

どうも、とるねもです。

ツイッターを眺めていると、定期的に「ダクソって『ベルセルク』ネタ多いよな」というツイートを見かけることがあります。

確かにそうです。モズグスそっくりな教導師、車輪骸骨、グレートソードなどなど、誰がどう見ても元ネタベルセルクだろという部分がたくさんあります。これはソウルシリーズのディレクター宮崎英高氏も認めている事実です。

しかし私は、ソウルシリーズを初見で遊んだときに別のリスペクト元を見出していました。

それこそが『マジック:ザ・ギャザリング』(以下MTG)。

ソウルシリーズもMTGも、片方しか知らなかったらパッと見どちらも西洋的なファンタジー世界を舞台にしている程度にしか共通する部分がわからないと思います。

今回の記事は、私が好きなそんな2大ゲームの共通要素を見つけてバーっと盛り上がってバーっと書くだけの記事です。

ソウルシリーズってどんなゲーム?

『ソウル』とは、日本のフロム・ソフトウェアが制作したPS3・PS4用アクションRPGのシリーズ作品です。

(※ナムコ(現バンダイナムコゲームス)の『ソウルエッジ』『ソウルキャリバー』作品ソウルシリーズと呼ばれますが、今回の記事では先述のフロム作品を指して書いています。コメントでのご指摘ありがとうございました。)

作品によってストーリーは異なりますが、その全てに共通しているのは
・ダークファンタジーな世界観
・高い難易度と、それを乗り越えた先にある圧倒的達成感
・地の文は全くと言っていいほど存在せず、アイテムの説明欄やキャラクターの台詞をもとにプレイヤー自身で読み解く物語
が大きな特徴と言えるでしょう。

2009年に第一作『デモンズソウル』が発売され世界的なヒットを飛ばすと、『ダークソウル1~3』や『ブラッドボーン』といったシリーズ作品が発表されていきました。また、昨年発売された最新作『SEKIRO』は一際評価が高く、海外にて2019年のゲームオブザイヤーを受賞しています。(ブラボやSEKIROはソウルと比べてやや毛色が違うので、シリーズとして扱うかどうかは賛否あるかもしれませんが、いったんこの記事では宮崎Dによるフロム製アクションRPGとして同じ括りにさせてください

ちなみに私は発売から4年近く経った今でもダークソウル3を遊んでいます(隙あらば自分語り)。ツイッチでたまに攻略放送しているので白霊や侵入で遊びに来てくれると嬉しいなって。

マジック:ザ・ギャザリングってどんなゲーム?

一方MTGは、アメリカのウィザーズ・オブ・ザ・コースト社から発売された世界初のトレーディングカードゲームです。

2人以上のプレイヤーがそれぞれプレインズウォーカー(※様々な次元を渡り歩く特別な力を持った魔法使い)となり、互いにクリーチャーを呼び出したり呪文を唱えたりして対戦します。

元祖TCGの名に恥じない対戦ゲームとしての奥深さはもちろん、イラストの美しさや次元を跨いで紡がれ続ける壮大なストーリーなどの付加価値も世界中のファンを魅了し続けており、1993年に発売されてから25年以上経った今でも楽しまれ続けています。

最近はデジタル版の『MTGアリーナ』も出ているので、紙のカードを集めるのはちょっと……という方も気兼ねせず自宅で遊べるようになっています。私ももっぱらこちらメインでやってます。

共通点その①敵や武器等のネーミング

じゃあそんな2つのゲームに共通する部分ってなんなのという話ですが、一つ目がネーミングですね。

ソウルシリーズもMTGも、固有名詞の使用が極力排除されています。固有名詞は地名と人名ぐらいでしょうか。武器もアイテムも強大な怪物も、「◯◯の××」みたいな名前が非常に多いです。
例としてそれぞれのゲームから武器を1つずつ見てみましょう。

ダークソウルの場合

アストラの直剣

アイテムの説明文によると「強力な祝福が施された上質の武器」。に反してゲーム中の性能はぶっちゃけ産廃
この大仰な解説を読むと、他のゲームならカタカナでなんとかソードみたいな名前が付けられそうな感じですよね。
しかし実際のところ、『アストラ』という国の騎士に渡される剣だからアストラの直剣、というシンプルさ。

MTGの場合

梅澤の十手

MTGの背景世界でも異色の和風次元『神河』に登場する装備品です。強すぎてプレイヤーからはフ○ッキンジャパニーズウェポンというあだ名が付けられているとか。
梅澤さんという人が作ったから梅澤の十手、というこれまたシンプルなネーミングです。
伝説のアーティファクトなので、名前も刀みたいになんとか丸とか名前がありそうですが以下略。

いかがでしょうか。両作品とも、このシンプルなネーミングが落ち着いた雰囲気を世界観に与え、シブカッコよくしてると思うんです。好き。

共通点その②神の怒り

神の怒り』、と聞いて双方のプレイヤーは何を思い浮かべるでしょうか。

ソウルシリーズならこれでしょうし、

神の怒り
無印ダクソではトップメタの奇跡でした。
撃つとこんな感じで自分を中心に衝撃波を飛ばします。出の速さも威力も派手さも文句なし!

MTGならこれでしょう。

「テキストが短いカードは強い」の代名詞。

なんと同じ名前の奇跡/カード名が両作品に登場するのです。
しかも、どちらも広範囲を吹き飛ばす派手な技として。

先に出ていたのはMTGの方です。
おそらく、宮崎Dがオマージュとしてこの名を付けたのでしょう。宮崎Dは以前よりMTGが好きだと公言しています。

[以下、Gigazineのインタビュー(https://gigazine.net/news/20120228-darksouls-miyazaki-interview/)より引用]

G:
アナログゲームというと「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のようなテーブルトークRPGでしょうか?

宮崎:
そうしたTRPGもそうですし、いわゆるボードゲームやカードゲームの類ですね。古いシミュレーションゲームから、「カタン」に代表されるドイツ系ボードゲームとか、あるいは「マジック・ザ・ギャザリング」とか。他にも「アクワイア」「コズミックエンカウンター」「ディプロマシー」「プエルトリコ」「操り人形」「ドミニオン」あたりがお気に入りでした。

(引用終わり)

どんだけアナログゲーム好きなんだ宮崎D。
ちなみに私は引用部分に上がってるゲームはMTG以外ほとんど全部知りません……(涙)

きっと、ソウルシリーズにはMTG以外にも、ゲームに限らず様々な元ネタが仕込まれているのでしょう。
宝探し感覚で調べてみるのも面白いかもしれませんね!

おわりに

オタクとしては浅瀬もいいとこな私ですが、こういう作品間のオマージュ部分を見つけられた時はうれしくなっちゃいますね。
誰も彼もみなダクソとMTGをすこれ。

今回の記事はこれで終わりです。
お読みいただき、ありがとうございました!

コメント

  1. 匿名 より:

    ソウルシリーズのディレクターは世取山宏秋さんですよ

    • torunemo より:

      コメントありがとうございます。
      言われてみると確かに、ソウルエッジやソウルキャリバーの方のソウルシリーズがある事を書いてなかったですね。訂正させて頂きました。
      この記事では宮崎英高氏が主にディレクターを務めるフロム・ソフトウェア社のARPGシリーズを指して『ソウルシリーズ』と書いています。

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